不動産業者や住宅販売会社が作成した見積書、見ることが多いです。
借入額や住宅ローンについても記載されているのですが、住宅ローンの金利選択、だいたい微妙です。

何が微妙かというと、
いまだに「変動金利」一択のケースが多いのです。

統計上、確かに4~5割の人が変動金利で借りています。

ただ、
・借入期間が短いと返済額が大きくなるので、返済額を下げるため変動にした
・返済比率(年収に占める年間返済額の割合)を下げるために変動にした
 (金利を下げると当初の返済額も下がるので、住宅の価格を増やせます)

などの理由で変動を選ぶと、
金利上昇リスクに非常に弱いと言わざるを得ないんですね。

家計に余裕があるとか、
繰り上げ返済の計画を立てたうえでの選択なら良いのですが、
単に金利が低く、返済額も低いからという理由だけで選ぶのは避けたいところ。

変動金利は返し終わらないと総返済額がわからないので、
当初の返済額だけで選ぶのはリスクが大きすぎます。

3年固定や5年固定でも同じです。
3年後、5年後には変動金利になるか、期間固定を選びます。
当然、そのときの金利状況でローン金利も決まるので、
まだまだ借入残高が多い時期に金利が上昇したらどうなるのか?
ということも想定してローンを選ぶ必要があるのです。

大手のハウスメーカーやマンションデベロッパーなどなら
金融機関ごとのローン一覧を持っているので、
具体的に突っ込んで聞くべきですが、
後述するように複雑な返済方法には対応していないケースが大半です。

金利が低いときは、固定金利にするのがセオリーですが、
かといって低金利の恩恵も受けたいですよね?

そういう場合は2本のローンをミックスすることもできますし、
夫婦で借りるなら違う金利を選ぶことも可能です。
さらに、返済期間が夫婦で同じでなくても大丈夫なんです。

選び方のポイントは、

「低金利のメリットを最大限得ながら、金利上昇リスクを最小に抑えること」

ですが、どういうローンを選ぶかは夫婦のライフプラン次第です。

具体的な借り方を見てみましょう。
汎用性が高いのは20年以上の固定と10年固定のミックスです。

今なら全期間の固定金利でも1%台前半ですし、
10年固定なら0.6%台など、変動より低い金融機関もあります。

例えば5,000万円借りるなら
夫が3,000万円を 30年固定で、
妻が2,000万円を 10年固定で、
など。
(妻が育休中なので少なめにした例です)

10年経てば育児も落ち着くでしょうし、
それに住宅ローン控除で返ってくる税金を貯めておくことも可能です。

10年後に金利が上昇し、10年固定の借入残高がまだ大きければ
金利が上がる前に繰り上げ返済を大きめに実施できます。

金利が上がっていなければ金利が高い方、つまり固定金利から返していきます。
住宅ローン控除があるので、その恩恵を得ながらも、
余裕が出てきたなら金利が高い方を返していくと良いかと思います。

このように、
借りるときに「リスクを踏まえた計画的な返し方」を考えることが大切なんです。
見積もりを鵜呑みにせず、しっかりと考えてくださいね。