史上最低レベルの金利がずっと続いています。フラット35Sの金利引き下げもありました。そんな中、将来の金利上昇を予測して全期間固定金利で借りる人も増えてきました。一方で変動金利で借りる人も4割以上います。

では低金利のメリットを取るために当初は変動金利で借り、金利が上がってきたら固定金利に乗り換えるという作戦は効果があるのでしょうか?


結論から言うと、あまり効果はありません。なぜなら、変動金利より先に固定金利が上がるからです。これは2つの金利が連動する金利が異なっているから起こることですが、固定金利→変動金利の順で上がっていくことはぜひ覚えておいてください。

それでは、実際どの程度返済額が上がるのか試算してみましょう。
以下の条件で住宅ローンを借りているとします。
・借入額3,000万円
・返済期間35年
・変動金利0.775%
・元利均等返済、ボーナス返済なし
当初の毎月の返済額:81,576円

5年後に1%上がって1.775%になったと仮定すると、毎月の返済額は93,263円になります。
「今後も金利が上がり続け、返済額も上がっていくと家計が厳しくなる!」と考え、固定金利への変更を考えたとしましょう。

最初に書いた通り、固定金利が先に上がっていますので、借入当初の低い金利で借りることはできません。当然、今の変動金利よりも高い金利で借りることになります。

借入当初の固定金利は以下のとおりだったと仮定します。
5年固定1.1%、10年固定1.3%、20年固定2.65%

固定金利の金利も同じく1%上がったと仮定します。
変動金利から10年固定へスイッチしたとすると、金利は2.3%になっています。
この場合、返済額は100,802円になります。
変動金利のままにしておく場合に比べ、7,539円も返済額が増えてしまいます。

しかし、このまま変動金利にしておくと更に返済額が上がってしまうかもしれない。
かといって固定金利にすると返済額が大きく増えてしまう。

このような事態でも冷静に対処するためには、事前に資金計画を立て、家計の資金繰りを把握することが不可欠です。
特に、変動金利での住宅ローンを検討する場合、金利が上がったときにどの位返済額が上がり、そしてどの程度までだったら払っていけるのかを把握することが大切です。
それを予測し、住宅費用として色分けして貯蓄していくのです。