投資は怖そうだし何から始めて良いかわからない。本当に良く聞きます。
ですが、マジで今すぐ資産運用を始めた方が良いです。

まず、あなたに質問です。

今もらえる9,000円と、1年後にもらえる1万円。
どちらが欲しいですか?

今の9,000円ですか?
ただ、金額が小さすぎて微妙ですね。

では、今もらえる180万円と、1年後にもらえる200万円。
どちらが欲しいですか?

やっぱり今の180万円?

その気持ちはわかりますが、実は1年後の200万円の方が得なんです。
最初の質問も、実は1年後の1万円の方が得です。

これは、「現在価値」と「将来価値」という考え方に基づいています。

金額が同じなら、
常に 現在価値>将来価値 となります。

どういうことでしょうか。
説明していきます。

将来価値=現在価値×(1+利回り)^n
現在価値=将来価値÷(1+利回り)^n

という計算が成立します。
^n は、「n乗」という意味で、n年後をあらわします。

最初の質問に当てはめてみると・・・

10,000円=9,000円×(1+利回り)^1年後
これを解くと、利回り=11.1111111・・・%になります。
利回り11.11%で運用できる自信はありますか?
・・・普通はなかなか難しいです。

では2つ目の質問はどうでしょうか。
200万円=180万円×(1+利回り)^1年後
実は全く同じ利回り=11.11%(小数点3位以下四捨五入)になります。

つまり、11.11%以上で運用できないのであれば、
「今の180万円より1年後の200万円の方が得」
ということになるのです。

もちろん、180万円をもっと大きな金額に組み込めば、
より低い利回りでも1年間20万円を超える運用は可能です。
例えば1,000万円を2%で1年間運用すれば、利息はちょうど20万円になります。

金額が大きくなれば、小さな利回りでも得られる利息が大きくなるのは当然です。
でもそもそも若いときは1,000万円もの大金はなかなか手元にありません。

もう一度言います。
金額が同じなら、常に 現在価値>将来価値 です。

今の10,000円を2%で1年間運用できれば、1年後は10,200円。

言い換えると、今の10,000円を2%で1年間運用できると仮定すれば、
現在の10,000円は10,200円の価値があるということになるのです。

今の10,000円の価値>将来の10,000円の価値
ということが理解できましたでしょうか。

でも実はこれだけではありません。
さらに考えなければならないことがあります。

それは、「インフレ」です。
インフレとは物価が上昇していくことです。
日本では、消費者物価(=CPI)のことを言います。

インフレ経済下では、物価が上がることで相対的にお金の価値が下がっていきます。
でも日本では長い間デフレ(物価の下落)が続き、インフレ経済を想像しにくくなっています。

消費者物価指数

出所:総務省統計局「消費者物価指数 前年同月比」

2008年は原油価格が大きく上昇し、2014年は消費税が8%になりました。
これらの影響を除くと、物価は驚くほど上がっていません。

これが、インフレ経済を想像しにくくしている理由です。

本来、先ほどの
今の10,000円を2%で1年間運用できれば、1年後は10,200円。
という問いには、
2%からインフレ率を引かないといけないのです。
今はほとんどゼロなのでそのまま2%で計算しているだけです。

インフレを考慮するなら、たとえば1%のインフレ下で2%の運用利回りを求める場合、3%(3%-1%=2%)の運用をしなければならないのです。

1%のインフレでまったく運用しない(=利回りが0)とどうなるのでしょうか。
0%-1%=-1%となり、現在の10,000円は1年後に9,900円になります。
つまり、運用しないと現金の資産価値は下がっていくのです。

これが、現金に内在しているインフレリスクです。

さて話は戻り、お金の時間的価値です。
インフレも考慮しつつ利回りを想定したとして、今すぐ運用を始めるのと、お金がそこそこ貯まるであろう5年後に始めるのとではどっちが良いのでしょうか。

答えは「今すぐ直ちに」です。

年2%で10年運用すれば、今の100万円は10年後に1,218,994円になります。
5年間の運用では、1,104,081円です。
5年間で100万円を122万円にしようと思ったら、4.04%で運用する必要があります。

では今すぐ毎月5万円を2%で10年間運用するのと、5年後から始めるのではどうでしょうか。
10年間の積立元本は600万円で、10年後の資産は670万円になります。
5年間の積立元本は300万円で、5年後の資産は318万円、その差は歴然です。

ただ、毎年必ずしも運用がうまく行くとは限りません。
2008年にはリーマンショック、2009年にはギリシアの国家財政の粉飾決算から始まる欧州債務危機と、運用が大きくマイナスになる年もあります。

こんなことは予測できるものではありませんので、分散投資をするのです。
マイナスになる年もあるけれども、30年などの長期間なら年平均3~4%の運用は可能なのです。

「長期・分散・積立」が資産形成の基本です。
資産を分散し、積立をすることで時間を分散するのです。
資産形成は長い時間をかけてコツコツしていくものです。

始めるのが早ければ早いほど現金の価値は高いです。
積立なら小額からでも始められるので、今すぐ運用を始めるべきなのです。